自然にあるもので米作り さくさく農園 清水さんインタビュー

自然にあるもので米作り さくさく農園 清水さんインタビュー

つぐもりでカレーと一緒にお出ししているお米は、地元で有名なブランド米「五郎兵衛米(ごろべいまい)」です。
つぐもりのお米の作り手であり、農薬を使わず自然に近い環境で米作りをされている「さくさく農園」の清水さんにお話を伺いました。

- 清水さんは先祖代々小諸で農業をされているのですか?

元々は兼業農家でした。
私自身も20代は川崎の半導体工場でエンジニアとして働いていて、30歳の時に帰ってきたんです。
帰ってきてしばらくは金属加工の仕事もしながら兼業で農家をしていたのですが、34歳の時に小諸市と佐久市の市境にある五郎兵衛新田に農地を所有することになったので、お米作りを本格的にはじめました。元々田んぼもありましたが、美味しいお米というよりも生きていくために米作りをしていた感じです。
30代半ばで田んぼの量が増えたこと、そしてもっと自分でやりたいという思いが強くなり、40歳から専業農業なることを決めて、農業大学校に1年行きました。その時にパプリカの栽培についても勉強しました。

- 今はどんな作物を作られていますか?

私の農地は葉物には適さないので、馬鈴薯、トマトやパプリカの果菜類、そして穀物だと蕎麦、菜種、大豆、米を作ってます。

- たくさんの種類を作られているんですね!

専業農家としてやるにはそのくらい作らないと・・・だから今は旧浅科地区、御牧原、小諸の千曲川沿いの3箇所で自作地、小作地合わせて延べ20ヘクタールを耕作しています。

- その中でも清水さんのお米はコンクールで金賞を受賞されている美味しいお米ですよね。お米作りのこだわりを教えてください。

「自然の中にないものは使わない」ということを意識してなるべく自然に近づけた作り方を選んでやってます。
例えば米糠を無農薬の田んぼに撒くとガスが出るんですが、そのガスが除草剤の役割をしてくれるので、それを利用したり、ラジコンボートの後ろにチェーンをつけて水を濁らせて雑草の成長を遅らせたり。
この米作りを始めるきっかけは、同級生の息子さんでした。生まれつき体が弱く「できれば無農薬のお米を食べさせてあげたい」という相談を受けたことから始めました。

- 「大切な人に安心して食べてほしい」という想いから始められたのですね。無農薬の米作りで難しいことは何ですか?

やはり雑草との戦いでしょうか。草は除草剤がないとどうしても出てきますから・・・うまく共存していかないといけないけれど、雑草の方が勢いがあって稲が負けてしまう。稲が大きく成長するまでは雑草を抑制しないといけないので、その期間が一番大変です。

- 最後に一言お願いします!

お米は胚芽のところに栄養もあるし、不純物も入ります。私の家族も含めて白米好きの方が多いですが、無農薬のお米を存分に味わうには、できれば玄米で食べていただきたいですね。


清水信(まこと)さん、ありがとうございました。
つぐもりカレーと一緒にお出ししているのは白米ですが、気になる方はぜひ清水さんの玄米も食べてみてくださいね!

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